今更聞けない!NISA(ニーサ)・積立 NISA とは?どんなメリットがあるの?初心者にもわかりやすく解説 

お金の知識

最近は、空前の投資ブームですが、NISA(ニーサ)っていう言葉一度は聞いたことはありませんか?

聞いたことはあるけど詳しく知らないという方もいると思います。

そんな方もこの記事を読めば、「NISA ってこんな制度だったんだ!」と疑問が解決されるでしょう。

この記事を読み終わったときに、「NISA、積立 NISA を初めてみよう」、「投資、お金の知識をつけよう」と思うきっかけになっていただけると幸いです。

それでは NISA について見ていきましょう。

本記事は5〜10分程度で読むことができます。

NISA(ニーサ)とは? 

NISA とは、国民の資産形成を後押しするために創設された税制優遇制度です。

毎年 120 万円まで投資することが可能で、最長 5 年間、投資から得た利益が非課税となり

ます。

「非課税ってどういうこと?」って思った方もいるでしょう。

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して 20.315%の税金がかかります。それが NISA 口座(非課税口座)内で株式や投資信託を購入すれば、これらの金融商品から得られる利益が非課税になります。

例えば、株式投資をしていたとしましょう。

100 万円分のある企業の株式を購入し、120 万円に増えた段階で売却したとしましょう。

そうすると通常利益 20 万円に対し、20.315%の税金が課税されます。

この場合であれば、20 万円×20.315%=40630円となり、この金額を差し引かれた159370円が利益として手元に残ります。

しかし、NISA 口座で上記と同じ取引をしたとしましょう。

この場合、先ほどは税金によって差し引かれていた 20 万円分がそのまま手元に入ります。

このことから NISA(ニーサ)は大きな節税効果があるということがわかります。

上記の例では利益額が 20 万円でしたが、それが 50 万円、100 万円と増えたらその分だけ節税効果は高まります。

少額投資をしている方であっても、この制度は使わない手はないでしょう。

積立 NISA とは?

先ほどまでは通常の NISA について説明していきましたが、積立 NISA とは何なのでしょうか?

積立 NISA も非課税であるということは大きく変わりません。

大きな違いとして挙げられるのは、年間の非課税枠と非課税保有期間です。

通常の NISA であれば、年間 120 万円まで投資可能で、最長 5 年まで非課税で保有が可能でした。

一方、積立 NISA であれば、年間 40 万円まで投資可能で、最長 20 年間まで非課税で保有が可能となります。

多くの人は大きな額投資可能な通常の NISA の方がいいではないかと思うかもしれません。

正直、個人的には投資初心者の方であれば積立 NISA の方から始めるのをおすすめします。

なぜなら、投資の基本である「長期・積立・分散投資」が自然とできるからです。

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2023年 2月 13 日時点の日経平均株価です。現在コロナショックや岸田総理の就任などにより一時的に価格が下落していますが、基本的に上昇し続けていることがわかります。

世界各国と比較した時、日本経済は低成長であるのは事実ですが、日経平均株価推移だけ見ても上昇していることがわかります。買うタイミングで上昇している下落しているというのはあると思いますが、少額で長期・積立・分散投資をすることで利益を得られることが大きく期待されます。

もし積立 NISA を始めようとしている方がいるのであれば、試しにこちらの楽天証券が出しているシミュレーションサイトより月額何円を何年間投資したら増えるのか見てみてください。

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NISA、積立 NISA のメリット

1、 運用益・分配金が非課税になる

NISA であれば年間 120 万円の運用益・分配金が最長 5 年間非課税になります。

また、積立 NISA であれば年間 40 万円の運用益・分配金が最長 20 年間非課税になります。

通常、投資で得た運用益・分配金などの利益には 20.315%の税金がかかりますが、NISA・積立NISA であれば非課税になるため、本来差し引かれるべき税金分も運用にあてることが可能になるのです。

2、 少額から始めることができる

金融機関によりますが、毎月の積立額を少額から投資を始められるのも魅力の一つです。

NISAではある銘柄をどれだけ買うかは自分で選べます。

積立 NISAであっても、毎月 1,000円、1 万円など、生活に負担をかけない範囲で資産形成が可能です。

3、 初心者でも投資・資産形成ができる

初心者の方であれば、投資というのは怪しい、ギャンブルというようなマイナスなイメージを持っている方もいるかも知れません。しかし、この NISA・積立 NISA は国が認めている少額投資非課税制度です。

現在、日本というのは逆ピラミッド型の人口形成になってきており、私たちが仕事を辞めたときに年金をもらえる保証というのははっきり言ってありません。

老後必要とされる資金というのは 2,000〜3,000 万円ほどと言われています。

それを働いて稼げるかと言われた時に不安に思うかも知れません。

そういう問題から国が準備した制度がこの NISA、iDeCo などの非課税投資制度なのです。

国は国民年金だけでは老後賄えないということ知っているからこそこの制度を導入したのです。

投資を少額からであっても始め、自分でこの老後の資産は準備しなければいけないのです。

初心者の方というのは、投資はハイリスクという偏見を持っています。確かにハイリスク、ハイリターンの金融商品というのは多く存在します。

しかし、この NISA・積立 NISAで取り扱っている金融商品というのは比較的に長期投資向きの安全な金融商品が多いです。

また、少額からできるようにしてある上に、非課税ということで更に低リスクになっています。

初心者の方が投資を始めるために準備された制度といっても過言ではありません。

NISA、積立 NISA のデメリット

1、 選べる金融商品が限定されている

NISA であれば、上場株式、公募株式投資信託等、積立 NISA であれば、長期の積立、分散投資に適した一定の商品性を有する公募株式投資信託等と全ての株式、金融商品を取引できるわけではありません。

そのため、購入しようと思っていた商品が NISA・積立NISA 口座で購入することができないという事態になることもあるかもしれません。

2、損した時に税制状の恩恵を受けられない

通常投資では他の運用益と損失を相殺したり(損益通算)、年をまたいで繰越したり(繰越控除)ができるのですが、NISA、積立 NISA では損失が出た際、これらのことができません。

  • 損益通算

例えば、商品 A で 100 万円の運用益が出たとします。一方同時に投資を行っていた商品 Bで 100 万円の損失が出たと仮定します。その場合、通常であればその 100 万円は相殺され、得た運用利益はゼロ円という扱いです。

ですが、NISA 口座の場合は、運用利益を相殺することができません。

先ほどの例でいえば、100 万円の損失が出ている商品 B が NISA 口座ならば、商品 A の運用益 100 万円はそのまま計上されてしまいます。

そのため、実際には 100 万円の利益を得ていないのにも関わらず、100 万円に対しての税金がかかることとなります。

  • 繰越控除

通常の投資であれば、損失を 3 年間繰り越せるという特徴があります。

そのため、翌年 100万円の利益が出た場合であっても、前年の 100 万円の損失と相殺して利益をゼロに計上することができます。これを繰越控除といいます。

NISA、積立 NISA を始めるには?

1、 NISA、積立 NISA 口座を開設する金融機関を決める

NISA、積立 NISA 始めるには、金融め機関を選ぶ必要があります。NISA、積立 NISA 口座は、全ての金融機関から 1 人 1 口座のみ開設できます。

金融機関は決定後に変更可能ですが、1 年間に 1 度のみなので、変更には時間と手間がかかります。

金融機関を選ぶ際には、自分に合ったものが揃っているかどうかを重要にしてください。

金融機関によって取扱いのある商品は異なり、最低積立金額、サポートなども異なります。

1 人 1 口座ですので、よく考えてお選びください。

口座開設をするのなら、SBI 証券、楽天証券、松井証券などのインターネット専業の証券会社がおすすめです。

2、 NISA、積立 NISA の口座開設

金融機関を決定したら、さっそく口座を開設しましょう。NISA、積立 NISA 口座を開設する場合、金融機関の公式サイトから申し込みが可能となります。証券会社であれば、総合口座を同時に開設する必要があります。

証券会社に入金手続きを行う総合口座には、「一般口座」「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」の 3 種類があります。

通常、投資で得られた利益には税金がかかります。その税金の金額を証券会社が計算してくれる口座が「特定口座」です。

さらに「源泉徴収あり」にすると、証券会社が自動的に税金を納めてくれます。

なお、一般口座を選択すると自分で税金を計算し、確定申告をする必要がでてきます。

投資初心者の方は特定口座の「源泉徴収あり」を選んでおくと手間が省けます。

インターネットからであれば、必要書類の提出も、郵送ではなくスマホで撮影した画像を送るだけで可能なのでおすすめです。

必要書類の例(金融機関により異なる場合があります。)

・住所や氏名などが確認できる書類・・・運転免許証、健康保険証など

・マイナンバーが確認できる書類・・・マイナンバーカード、通知カードなど

3、 証券会社に入金

証券会社を決め、口座開設をおこなったら、事前準備として積立投資のために入金続きを行いましょう。

証券会社の口座にお金がないことには取引をすることができません。

中には、積立 NISA口座を利用する証券会社に自動引き落としをしているサービスをしているところもあるのでそちらを利用して見てください。

松井証券、大和証券などがこの自動積立サービスを提供しているためおすすめです。

4、 投資する金融商品・金額を決める

口座開設が完了したら、いよいよ自分が投資したい商品に投資する段階です。

ご自身が選んだ金融機関の検索画面などから、対象の投資信託、銘柄を確認できます。

投資できる金融商品はそれぞれの金融機関によって異なるため見てみてください。

その後、どの金融商品を何円分購入するのか、積立 NISA であれば毎月の積立金額を決めて見てください。

NISA であれば年間 120 万円、積立 NISA であれば年間 40 万円と、1 年間に投資できる額というのは決まっているので計画的に投資して見てください。

あくまで生活に支障がない額を投資するよう注意しましょう。

まとめ

NISA、積立 NISA について少しでも理解を深めていただけたでしょうか。

少しでも興味が出てきた人はまず初めに証券会社で総合口座を開設して見てください。

最近では、さまざまな証券会社があり、どれにしようと悩む方が多いと思います。

そんな方はインターネット専業の楽天証券、SBI 証券、松井証券などのネット証券で口座開設して見てはいかがでしょうか。

この記事を読んで NISA、積立 NISA を始めるきっかけ、投資、お金の知識を高めようという機会になっていただけたら幸いです。


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