【最新】ChatGPTとは?使い方・始め方、スマホアプリでできること

AI

昨今、AIと対話できるサービスとして話題になっているのがChatGPT(チャットGPT)です。

2022年11月に公開され、たちまち無料で利用できる革新的なサービスとして注目を集め、生成した文章の見事さや人間味のある回答がSNSなどで大きな話題となりました。

その後、勢いを増したサービスは、リリース後わずか2ヶ月でユーザー数1億人を突破し、2023年に入ると米Microsoftが開発元のOpenAIに対して100億ドルを投資することが報じられるなど、機能面だけでなく成長性でも注目されています。

また、2023年3月には、より性能が向上した「GPT -4」リリースされ、ChatGPT Plus(有料プラン20ドル/月)に課金したユーザーが利用できるようになりました。従来型のモデル(GPT-3、GPT3.5)に比べて出力精度が向上したことで、さまざまな企業・個人がChatGPT APIを活用してサービス開発を試みたり、コミュニティで活発な議論を行なったりする状況が生まれています。

そこで今回は、ChatGPTとはどういうサービスなのか、何ができるかについて解説します。

また、アカウントのログイン方法や使い方なども解説していくので、ChatGPTが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

※この記事は15分程度で読むことができます。

ChatGPT(チャットGPT)とは?

Chat GPT(チャットGPT)とは、ユーザーが入力した質問に対して、まるで人間のように自然な対話形式でAIが答えるチャットサービスです。

2022年11月に公開されてから、回答制度の高さが話題となり、利用者が増加しています。イーロン・マスク氏をはじめとした実業家達が出資している人工知能の研究開発機関「OpenAI」により開発されました。

ChatGPTは、小説の自動生成やゲームでの会話を生成する用途で開発された、「GPT」という言語モデルがベースになっています。GPTは、与えられたテキストの指示に対して自然言語を生成するAIで、インターネット上にある膨大な情報を学習し、複雑な語彙・表現も理解できるのが特徴です。

さらに過去の皮内容を記憶したり、内容に誤りがあった場合はユーザーが訂正したりできるなど、より自然な皮につかづくための機能が搭載されています。現在も改良が加えられており、2023年2月にはChatGPT -3.5がリリースされ、翌月2023年3月にはChatGPT -4がリリースされました。

ChatGPTの料金は無料?

ChatGPTは登録のみで無料で利用できます

登録に必要な情報はメールアドレスだけなので、誰でも手軽に利用することができます。

ChatGPTには有料プランがあるのか?

利用環境料金
ブラウザ月額20ドル
アプリ月額3000円

ChatGPT Plasプランでは無料以上の性能の機能を備えており、無料が混雑時にも快適な応答を得られるなど様々な機能が向上したものを利用することができます。

ブラウザ版で登録した方が、スマホアプリよりも若干安く登録することができます。

ChatGPT Plusの機能とは

ChatGPT Plusとは、「GPT-4」を搭載したChatGPTの最新モデルを利用できます。 

ChatGPT Plusは、無料版に搭載されているGPT-3.5と比較して遥かに強力であり、AIに対する認識を再び更新したと多くの人々が評価しています。 

OpenAIによると、GPT-4は、画像とテキストの入力を受け取り、テキストを出力する大型マルチモーダルモデルです。このモデルは、様々な専門分野や学術基準において、人間と同等もしくはそれ以上のパフォーマンスを発揮することができるとされています。 

ChatGPT-4ChatGPT-3.5
料金有料無料
画像処理×
一度に扱えるテキスト量25000字2048字
回答精度飛躍的に向上
(模擬司法試験で上位10位のスコア)
模擬司法試験で下位10位のスコア

 
GPT-4は「抽象」をより理解できるようになり、高度な推論や複雑な指示の処理能力が強化され、より多くの創造力を持っています。実際に、GPT-4においては模擬司法試験で上位10位のスコアを獲得できるほどに精度が高いです。OpenAIは、いくつかの使用例を示しており、画像の内容を説明する、グラフの分析、画像内の問題に答えたり、画像内の異常な部分を検出することができると発表しています。 

ChatGPTの欠点や使用する上での注意点

ChatGPTは複雑な内容の文章も生成することができますが、いくつかの制約があります。

そのデータベースは過去のインターネット上の情報に基づいており、事実の正確さよりも単語の関連性や出現頻度を基に文章を作成します。したがって、最新の情報については不得手であり、ユーザーの期待する回答とは異なる結果を返すことがあるのです。

さらに、人間の道徳や倫理的判断を模倣するわけではないため、不適切な回答を生成するリスクもあります。そのため、OpenAIではモデルのトレーニングや倫理的なガイドラインの策定に努めており、ユーザーには注意喚起や教育の提供も行っています。結局のところ、ChatGPTの回答は参考の一つとし、その真偽を自ら確認する必要があるのです。

ChatGPTの始め方

PCでChatGPTを始める方法 

ChatGPTをPCから利用する際にインストールなどの複雑な手続きは必要ありません。 
公式サイトからアカウントを登録した後、質問を入力するだけで無料で利用できます。アカウント作成の手順は以下の通りです。 

(1)下記のChatGPT公式サイトにアクセスします。 

URL:https://chat.openai.com/auth/login

(2)アカウントがない場合は「Sign up」を、ある場合は「Log in」を押します。初めての場合、「Sign up」から進めていきます。 

(3)登録にはメールアドレスかGoogle/Microsoft/Appleアカウントが使用できます。メールアドレスで登録する場合は、8文字以上のパスワードの設定が求められます。のちほど電話番号の入力が必要となるため、Google/Microsoft/Appleアカウントと連携する場合は、紐づけられても支障のないアカウントでの登録をおすすめします。 

(4)登録したアドレスにOpenAIからメールが届くので、メール本文の「Verify email address」から登録画面に移行します。名前と電話番号を登録すると、6桁の認証コードが記されたショートメールが送られてくるので、そちらを入力して完了です。 

アカウントが作成できたら、試しに画面下の枠内に質問したい内容を入力し、送信してみましょう。

東京の有名な観光地について質問してみたいと思います。 

質問の答えが生成されました。今回ChatGPTからは7か所も観光地を教えてくれました!

また、観光地の名前だけでなく、ちょっとした説明があるのもいいですね。

ChatGPTは同じ質問でも少し文章(プロンプト)が違うだけでも得られる回答が違うのも面白い点です。 

このようにChatGPTは簡単に始められるので、ぜひ試してみてください!

スマホでChatGPTを始める方法 

 
ChatGPTはWebの他、アプリ(iOS・Android)でも提供されております。 
プラットフォームに違いはありますがWeb版とアプリ版での始め方に違いはなく、アカウント作成し公式サイトからログインして利用します。 
また、使い方に関してもUIが多少異なるだけで、「枠内に文を入力して送信する」という点では共通です。 

ChatGPT公式iOSアプリが日本でもリリース 

OpenAIは、ChatGPTのiPhone(iOS)向けアプリの日本対応版を2023年5月26日にリリースしました。 

アプリは無料で、音声入力にも対応しています。

App Storeからダウンロード可能です。 

ChatGPT公式Androidアプリもリリース 

OpenAIは、ChatGPTのAndroid向けアプリも出ています。

Android版のChatGPTアプリは、既に米国、インド、バングラデシュ、ブラジルでダウンロード可能で、他の国にも展開を拡大予定です。 

ChatGPTの使い方

PCでのChatGPTの使い方 

使い方は、下の枠内(矢印の部分)に好きに文を入力するだけ!非常に簡単です。 

日本語で入力すると、自動的に日本語で返答が来ます。黒の人のアイコンが編集者の書いた文、緑アイコンがChatGPTの応答文です。 

上記の要求、質問以外にも、

このような何気ない一言にもちゃんと応答してくれます。 

また、文字入力後に実際に人が打ち込んだように文字が少しずつ出力されるので、実際にAIが思考して出力しているのを感じられます。

スマホアプリでのChatGPTの使い方 

ChatGPTをスマホアプリで利用する際も複雑な手続きは必要ありません。 
アプリDL後アカウントを登録したのち、無料ですぐに利用できます。 

(1)App StoreもしくはGoogle PlayからアプリをDLする 
2023年9月21日現在、iOS・Android版共に公開されております。 
ChatGPTという名称を使用した類似アプリが多数あるので注意しましょう。 

iOS版 
アプリ名称:ChatGPT 
販売元:OpenAI,L.L.C. 
カテゴリ:仕事効率化 
App内課金:あり(ChatGPT Plus¥3,000) 

Android版 
アプリ名称:ChatGPT 
販売元:OpenAI 
インタラクティブな要素:アプリ内課金  

アカウントの登録はPC版同様となり、ログインすると以下のような画面が開きます。 

 
(2)質問をしてみる 
画面下部にテキストを打ち込む欄があるので、質問を打ち込むと回答が戻ってきます。 

 
(3)音声入力も対応 
先ほどテキストを打ち込んだ欄内にある「波マーク」をタップすると音声認識するための録音が開始されます。 

 
録音が終わったら青背景の中央「Tap to stop recording」をタップすると録音した音声がテキストとしてチャット欄に自動入力されます。 

(4)会話の管理をする 
・新しい会話を開始する方法 
右上にある「…」をタップすると設定一覧が開きます。 

「New Chat」をタップすると新たな会話を始めることができます。 

 
・過去の会話を確認する方法 
新しい会話を開始する方法同様に右上にある「…」をタップすると表示される設定一覧から「History」を選択 

 
これまでに行った会話一覧が表示されるので、閲覧したい会話をタップすれば確認することができます。 

ChatGPTで何ができるのか 

ChatGPTは、インターネット上に存在する過去の情報を学習しています。そのため、歴史的な出来事やプログラミング、数学などの知識が回答できます。小説の続きや台本の作成といった文章生成や、テキストの要約・翻訳も可能です。そのほか、インターネット検索で調べられる内容全般について回答できます。そんなChatGPTにもできない(苦手なこと)もあるのでこちらで紹介します。 

ChatGPTでできること・得意なこと 

まずはChatGPTでできることの一例をリストで紹介します。 

  • 日常会話 
  • テキスト翻訳 
  • 文章の要約 
  • テキストやコードの添削 
  • メール文作成 
  • 企画書作成 
  • プレゼン資料のひな形作成 
  • プログラミング(マクロ、Python等のコード生成) 
  • 表作成(関数作成) 
  • 炎上リスクの判断 

ChatGPTでできないこと・苦手なこと 

次にChatGPTができないこと(苦手なこと)の一例も紹介します。

検索用途で利用したい場合はWebサイト最新情報の参照が可能なMicrosoftのBing AIの利用がおすすめです。 

  • 正確な事実のリサーチ 
  • 正確な演算 
  • URLの参照 
  • 直近のできごとに関する質問への回答 
  • デジタル化されていないアナログ情報 

まとめ

ChatGPTは、驚異的な量の情報を吸収し、人間のように自然な対話を実現するAIチャットサービスです。

今回は、その魅力を主にご紹介し、特に多様で楽しい会話の体験を提供できる点に焦点を当てました。

しかし、全てが順調なわけではありません。いくつかの解決すべき課題が存在します。例えば、アメリカでは、ChatGPTの利用が学習への悪影響をもたらす可能性が考慮され、ニューヨーク市教育局は学校内でのChatGPTへのアクセスを禁止しています。

さらに、ChatGPTは人々の行動パターンやビジネスモデルにも大きな変化をもたらす可能性を秘めています。チャット形式で簡単に質問し、欲しい情報を手に入れることができるこのサービスが広まることにより、従来の検索エンジンの利用が減少する可能性が指摘されています。

近い将来、検索技術の環境はもちろん、広告を含むビジネスのフレームワークが大きく変わるかもしれません。この変化の波に乗り遅れないように、今から情報収集と分析を行い、この革新的な技術がもたらす新しいビジネスチャンスや社会への影響を理解することが重要です。ChatGPTの進化は、まさにこれからの情報社会の進化を象徴するものと言えるでしょう。

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